Tokyo Forum 2023 Shaping Future

NewsletterNovember 9, 2023
Cultivating Humanity amid Social Divisions and Digital Transformation 社会的分断とデジタル確信の時代における人間性の再興

東京フォーラム 2023 の2日目に実施のパネルディスカッション1、パネルディスカッション2 のセッション内容と登壇者をご紹介いたします。

デジタル革命の時代における大学の役割

パネルディスカッション 1

Why Are Robots Questioning Humanity?

DAY 2 | 12月1日(金)10:30 - 11:30

人間のために反復作業をする用途で考案されたロボットは、いまや人間との境界線が曖昧になるほどの知性と自律性を備えるようになった。今、ロボットが人間に問いかけている。「人間とは?」「人間らしさとは?」
人間とロボットの“境界線”で活躍する、ロボット工学、哲学、パフォーミングアーツの分野からの登壇者たちが議論する。

ジェンチャン・ベンチャー

東京大学 工学系研究科 教授

モデレーター

ジェンチャン・ベンチャー Gentiane VENTURE

東京大学工学研究科機械工学専攻教授、国立研究開発法人産業技術総合研究所クロスアポイントフェロー。人間、ロボット、環境のダイナミクスを研究。ロボット工学を特定の学問分野としてではなく、人間と共に生活する技術として学際的にとらえている。共著に当たった科学論文は200以上にのぼる。共同開発に参加したロボット「Yokobo」で受賞。2022年、フランス国家功労勲章騎士を授与される。

ドミニク・レステル

パリ高等師範学校 哲学准教授

ドミニク・レステル Dominique LESTEL

慶應義塾大学(2012年)、東京農工大学(2017~2018年)など多くの大学で客員教授を務める。また、日本学術振興会(JSPS)長期フェローシップにより、日仏情報学連携研究拠点で客員研究員を務めた(2013~2014年)ほか、スタンフォード大学でもCenter of Advanced Research in Behavioral Sciences Berggruenフェロー(2018~2019年)を務めた。著書には、ロボット工学の哲学、人間/人間以外の生活共有、脱生物学的生命体についてなどがある。彼の業績に関しては「The Philosophical Ethology of Dominique Lestel」(M. Chrulew他著)(2017年)がある。

ステラーク

パフォーマンス・アーティスト

ステラーク STELARC

解剖学的な代替構造物を使ったパフォーマンスを探求するアーティスト。これまでに、第3の手、拡張された腕、6本足のロボットを使ったパフォーマンスを行ってきた。自分の腕に耳を手術で埋め込んだこともある。ヨーロッパ、アメリカ、南アメリカ、中国、東南アジア、オーストラリアで展示やパフォーマンスを行ってきた。プリ・アルスエレクトロニカ・ハイブリッド・アーツ賞受賞、オーストラリア・カウンシルの新進・実験芸術賞受賞。1997年、カーネギーメロン大学アート・ロボット工学名誉教授。また、2002年にメルボルンのモナシュ大学、2017年にギリシャコルフ島のイオニア大学、2023年にポーランドクラクフの美術アカデミーから名誉博士号を授与された。

石黒 浩

ロボット工学者、大阪大学大学院基礎工学研究科教授(大阪大学栄誉教授)

石黒 浩 ISHIGURO Hiroshi

ロポット工学者. 大阪大学大学院基礎工学研究科教授(大阪大学栄誉教授),ATR石黒浩特別研究所客員所長(ATRフェロー),ムーンショット方研究開発制度プロジェクトマネージャー,大阪関西万博EXPO2025テーマ事業プロデューサー,AVITA株式会社CEO代表取締役.遠隔操作ロボット(アバター)や知能ロボットの研究開発に従事。

※登壇者は今後追加となる可能性があります。

社会的分断への架橋:グローバルコモンズ保全と人間性の再興

パネルディスカッション 2

社会的分断への架橋:グローバルコモンズ保全と人間性の再興

DAY 2 | 12月1日(金)15:30 - 16:30

私たちの世界は社会的分断の深刻化に悩まされている。多国間協調ですら国際秩序の維持においてその有効性を欠いている。この分断を架橋するために、私たちができること、なすべきことは?デジタルプラットフォームとルール、ビジネス実践の新たな可能性を議論する本セッションに是非ともご参加ください。

梶川 裕矢

東京大学未来ビジョン研究センター、
グローバル・コモンズ・センター教授

モデレーター

梶川 裕矢 KAJIKAWA Yuya

東京大学 未来ビジョン研究センター教授、東京工業大学 環境・社会理工学院特定教授 、名古屋大学 イノベーション戦略室 客員教授、外務省 科学技術外交推進会議委員
イノベーションと持続可能性についてのインテリジェントな評価指標を研究対象とし、とりわけ引用やテキストマイニングによる分析を用いて、新たな戦略的研究デザインと開発プロジェクトを支援することに貢献してきた。

スコット・カニンガム

ストラスクライド大学 教授

スコット・カニンガム Scott CUNNINGHAM

2020年にストラスクライド大学、人文社会科学部、公共政策の教授に就任。エンジニアリングと政策に基づき、技術革新の経済学、地域政策と産業開発、インフラ政策とインフラモデリング、デジタル技術と変容、都市地理・行政データについて研究を行う。

チャ・ミヨン

韓国科学技術院 教授
基礎科学研究院 チーフ・インヴェスティゲーター

チャ・ミヨン CHA Meeyoung

韓国科学技術院(KAIST)コンピューティング学部准教授。社会的関連情報がどのように拡散するかを広い領域で研究。誤情報、貧困マッピング、詐欺検出、ロングテールコンテンツに関する研究は、20,000件以上にのぼる引用を受けている。フェイスブックのデータサイエンスチームで客員教授を務め、韓国の若手情報科学者賞、AAAI ICWSMとACM IMCのTest-of-Time賞を受賞。韓国の基礎科学研究所(IBS)の主任研究員も務める。

フー・メイチー

国立清華大学 科技管理學院 教授

フー・メイチー HU Mei-Chih

台湾国立清華大学 科技管理學院 教授。研究分野は、イノベーションシステム、知的財産権、アジアの新興産業(特にグリーンエネルギーとバイオテクノロジー)、後発企業戦略。
アジアの後発企業が、グローバル・イノベーション・システムにおいて、「競争上の優位性」の追求から「協調優位性」の追求へ、いかに戦略的にシフトできるかに研究の焦点がおかれている。
Technological Forecasting and Social Change誌の共同編集長、Research Policy誌のアドバイザリー・エディター、いくつかの国際学術誌の理事も務めている。
論文は、Research Policy、Nature、World Development、Regional Studies、Futures、Carbon Managementなどの雑誌に掲載されている。

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