科学の発展は目覚ましく、インターネットの普及、AIを使った遠隔医療など、21世紀に入り人間の生活はますます便利になっています。しかし、人は却って不安を募らせている面がないでしょうか。デジタル・デバイドが生まれ、人や情報の越境による外界との接触の増大は多くの人々を不安に陥れ、秩序は流動化しました。福島第一原子力発電所事故は科学への信頼を揺るがし、気候変動、自然災害や新型コロナウイルスの流行に関する専門家の言葉すら否定する人々がいます。人間はAIを制御できるでしょうか、それともAIに制御されてしまうのでしょうか。
不安は排他的ナショナリズムをたぎらせる燃料となります。大国間の競争が激化し、それに伴って狭間にある諸国に困難な選択を強いています。科学は人類にあまねく共有されるどころか、再び国家間の争いの道具と化しました。
科学を進歩させながら、人間は新しく生じた心の不安とどう向き合えばよいのでしょうか。人々を励まし、地球規模で結びつけるものとしての科学を、どのように推進してゆけばよいでしょうか。多くの学問領域を跨ぎ、多面的に考えます。
SCHEDULE
イェール大学 イェール・カレッジ長 心理学/神経学/認知科学 教授
建築家、東京大学特別教授・名誉教授
東京大学理事、グローバル・コモンズ・センター ダイレクター
コロンビア大学University Professor、 国連持続可能な開発ソリューション・ネットワーク所長
ポツダム気候影響研究所(PIK)所長、ポツダム大学地球システム科学教授
SystemIQ創立者兼シニアパートナー
世界資源研究所(WRI)代表・CEO
国連事務次長、国連アフリカ経済委員会事務総長
ビジネスリーダー、活動家、「ネット・ポジティブ」共同著者
東京大学大学院農学生命科学研究科教授
ハーバード大学文理学部 政治学教授
国際海底機構 環境管理・鉱物資源事務局 ディレクター
東京大学未来ビジョン研究センター准教授
Partnership on AI 最高責任者
韓国科学技術院(KAIST) コンピューティング学部 教授
インド工科大学ハイデラバード校 元ダイレクター/ハイデラバード アヌラグ大学 学長 /ICFAI 大学 デヘラドゥーン校 学長 /プラクシャ大学 名誉教授
ボン大学 科学理論研究所 教授・理事長
東京大学公共政策学連携研究部教授
オブザーバー・リサーチ財団(ORF) 安全保障・戦略・技術センター(CSST)所長
Secure World Foundation 戦略的パートナーシップ・コミュニケーション ディレクター
プロジェクト・プラウシェア
主任研究員
東京大学大学院農学生命科学研究科教授
Bezos Earth Fund
科学・データシステムチェンジ部門 代表
ストックホルム・レジリエンス・センター研究員
ポモナ・カレッジ数学科学生
イェール大学心理学部助教授
東京大学大学院総合文化研究科 准教授
東京大学公共政策大学院特任講師